保存してたけど…何だったかな?

タイプ・アンド・スクリーン

 出血量が500-600ml以下と少なく、術中輸血の可能性が30%以下と小さいことが予想される待機的手術では、受血者のABO式血液型、Rh(D)因子、不規則抗体の有無をあらかじめ調べ、Rh陽性で不規則抗体がない場合は、術前に交差適合試験は行わない。緊急に輸血療法が必要になった場合には血液を取りよせ、オモテ検査によりABO式血液型のみを確認するか、あるいは交差適合試験(主試験)を生理食塩法(迅速法)により行い、適合血を輸血する。(こうした方法をタイプ・アンド・スクリーン:T&Sと呼んでいる)

最大手術血液準備量

 確実に輸血療法が行われることが予測される待機的手術では各病院ごとに過去に行った手術から手術術式別の輸血量(出血量)と準備血液量を調べ、通常は実際の平均輸血量の1.5倍程度の血液を交差適合試験を行って準備する。(これを最大手術血液準備量:Maximum Surgical Blood Order Schedule,

MSBOSという。)